WHO(世界保健機関)のガイドラインではエタノール消毒の有効濃度は60%~80%とされます。なぜ100%ではないのでしょうか?
エタノールには、疎水基(油になじみやすい部分)と親水基(水になじみやすい部分)があります。ウイルスの膜は油の性質なのでエタノールの疎水基が膜を溶かし、ウイルスを殺します。しかしエタノールは揮発性が高く、100%のエタノールではウイルスを殺しきる前に揮発してなくなってしまいます。そこで水と混ぜることでアルコールの親水基に水分子をくっつけエタノールの揮発を抑えます。またエタノールと水分子が同じ数の時に最も効果が高くなり、この時の濃度が77%となります。ソルティールクイックドライミストにはエタノールが71%配合されており、手指消毒として代用していただける製品になっております。